女神さまとの約束

[童話]女神さまとの約束


    女神さまとの約束 4


「そんな大切な着物を・・・私にかしてくださるのです
か。ありがとうございます」
女の人は、土間のすみで、きがえをしました。
きがえをすませ、いろりのそばにすわった女の人を
みて、ふくはびっくりしました。
女神さまのような美しい人だったからです。
女の人は、やさしい笑みをうかべていました。


「なんて美しい人だろう。 なくなったかあちゃんが、
あちらの国から帰ってきたみたい」
ふくは、心の中でそっとつぶやきました。
女の人はぐっすり休み、次の朝にはすっかり元気に
なりました。


             つづく





童話「女神さまとの約束」は、みほようこの五冊目の
童話集「竜の姿をみた少女」に収録されています。

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童話集「竜の姿をみた少女」の価格は、現在 1540円です。