女神さまとの約束

[童話]女神さまとの約束


    女神さまとの約束 7


「とうちゃんが死んでしまったら、私は一人ぼっちに
なってしまう」
そう思うと、ふくは、いてもたってもいられません。
「神様。どうかとうちゃんを助けてください。お願いし
ます」
ふくは、一心に神様にお願いしました。
しかし、長者は、いっこうによくなりません。
とうとう、おきあがることもできなくなってしまいました。
ふくは、必死で長者の看病をしました。


そんなある朝。
「とんとん、とんとん」
玄関の戸をたたく音がしました。
「こんなに朝早く、だれだろう?」
ふくは、いそいで玄関の戸を開けました。
すると、白い馬が立っていました。
 

             つづく





童話「女神さまとの約束」は、みほようこの五冊目の
童話集「竜の姿をみた少女」に収録されています。

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