女神さまとの約束

[童話]女神さまとの約束


    女神さまとの約束 11


野をこえ里をこえ、あっという間に、八ヶ岳の登り口
へつきました。
みあげると、そそりたつようなけわしい山が、帯のよ
うに続いています。


「この山のどこかに、黄金色の花が咲いているのね。
どの山に咲いているのかしら」
「さあ・・・。女神さまの話では、黄金色の花はぴかっ
ぴかっと光っているので、おりてさがさなくても、私の
背中からみつけることができるそうです」
白駒がいいました。
「黄金色の花が、早くみつかりますように」
ふくは、心の中で女神さまにお願いしました。
 

             つづく





童話「女神さまとの約束」は、みほようこの五冊目の
童話集「竜の姿をみた少女」に収録されています。

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