小さな音楽会

[童話]小さな音楽会


    小さな音楽会  5


ひろは小鳥のなきまねも上手でした。
ひろが小鳥のまねをすると、「仲間がいるのかな」と、
首をかしげています。
ひろは、音にたいして、敏感でした。
 
 
ひろが二才の頃。
クリスマスイブの日でした。
テレビからは「ジングルベル」の曲が、くりかえし流れ
ていました。
ひろは急にたちあがると、おもちゃのピアノをもって
きて、「ジングルベル」の曲をひき始めたのです。
「すごい、ひろ。なぜひけるの。ひろは、まだ二才よ」
おかあさんはびっくりして、声もでません。


            つづく