愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「自分でおしっこをしてね」 1


ぼくはおしっこやうんこがでたくなると、「くぅーん、くぅ
ーん」とないて、あーちゃんにしらせる。
すると、あーちゃんはあわてて二階から飛び降りてくる。
そして、ぼくをトイレにつれていってくれる。


ところが、一週間位したら、「くぅーん、くぅーん」とない
ても、あーちゃんはとんできてくれなかった。
「おしっこがでちゃうよぉ。あーちゃん、早くきてぇ」
ぼくは何度もないてうったえた。
でも、あーちゃんはきてくれなかった。
その時、「だだーん」という大きな音がした。
「何の音だろう?」


          つづく