愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「あっ、落ちちゃった・・・」 5


「りゅう、どうしたの? 疲れてしまったのね。じゃあ、
だっこしてあげよう」
そういって、あーちゃんはぼくをだきあげた。
でも、ぼくは生まれた時から、人にだかれるのが大
きらい。
だから、あーちゃんの腕の中でもがいた。


「あっ」
あーちゃんがさけんだ時には、ぼくは地面に落ちて
いた。
「痛い!!」
ぼくはびっくりしてさけんだ。
「あっ、落ちちゃった」と。
「りゅう、大丈夫? なぜ急にあばれるの。怪我をし
たらどうするの!!」
ぼくはあーちゃんにしかられた。


              つづく