母の短歌

[母の短歌]追憶の風


身のめぐり整へ置かむと思ふのみに

  過ぎゆく日々の早しとも早し



在りし日に夫の植ゑたる春蘭の花

  てんぷらにせむと詫びつつ摘みぬ