女神さまとの約束


 女神さまとの約束32


「ふくも、元気でくらすのだよ」
その夜、長者とふくは、なかなか
ねつくことができませんでした。



次の朝。
長者は、白駒の背にのって、一人
で家へ帰っていきました。
ふくは、女神さまとの約束を守り、
黄金色の花が咲いている岩場に残
りました。



長者が帰ったその日。
白駒は、ぐったりしたおじいさん
をつれてきました。
そして、ふとんの上に、おじいさ
んをねかせました。



「白駒。この人、ぐったりしてい
るけれど、だいじょうぶ?」
ふくは、心配になって、おじいさ
んが息をしているかどうかたしか
めました。


            つづく



     昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091023#p1



     初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090923#p1



「女神さまとの約束」は、信州の
佐久にある湖・白駒の池に伝わっ
ている話をヒントにして、みほ
ようこが書いた物語。

りゅうの俳句1570

・にわとりや 話されたし 黄金かな


・この松で つぶやきました 黄金なり


・あのさまを 婚約したり 童話だね


・このつぶを 話したれば 黄金かな


・この黄金 降参すなる 童話だね