2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋明菊

「花のほほえみ」より 秋明菊

庭へ遊びにくる蝶

きあげは べにしじみ トラフシジミ

ばら園のばら

「花のほほえみ」より ばら

ばら

「花のほほえみ」より ばら

ライオンめざめる

ライオンめざめる17 「さあ、かなさん。私の背中へ 乗ってください。 いっしょに私が住んでいた国へ 行きましょう」 ライオンがいいました。 かなとりゅうと神さまは、ライ オンの背中に乗りました。 「さあ、出発するぞぅ」 「うおー」 ライオンは高くほ…

ばら

「花のほほえみ」より ばら

ライオンめざめる

ライオンめざめる16 ライオンは、やさしかった王妃を なつかしむようにいいました。 「そのロケットが、おおぜいの手 をへて、こうしてかなの手にわた ったのじゃ。 今までは、だれもライオンのうな り声を聞くことができなかった。 でも、かなのおかげで…

ライオンめざめる

ライオンめざめる15 「神さま、ライオンはなぜ小さく されてしまったのですか」 かなは、神様にたずねました。 「このライオンはのぅ、二千年く らい前、西の国の王妃がかわいが っていたライオンなのじゃ。 ある日、ライオンは魔法をかけら れ、小さくさ…

ライオンめざめる

ライオンめざめる14 「かな、さっき松虫草のまわりを 舞っていたちょうは、なんという ちょうか知っているか」 「知りません。神さま、なんとい うちょうですか?」 「くじゃくちょうというのじゃ。 この高原へきても、めったにくじゃ くちょうには会えん…

りゅうの俳句

・ ロケットに にこにこされる おじいさん ・ この風で にこにこしたり おじいさん ・ あのわんは いませんでした おじいさん ・ あの風を 話されたし おとうさん ・ この声を みたことのない 歩きなり

ようしゅやまごぼう

「花のほほえみ」より ようしゅやまごぼう

ライオンめざめる

ライオンめざめる13 「かなさん、ありがとう。 やさしいかなさんのおかげで、私 は長いねむりからさめることがで きました」 ライオンは、うれしそうにいいま した。 かなはびっくりして、大きくなっ たライオンをみています。 「少女よ、わしは諏訪の神・…

はてなハイク

dowakan はてなハイク http://h.hatena.ne.jp/dowakan/

ばら

「花のほほえみ」より ばら

ライオンめざめる

ライオンめざめる12 おじいさんの手の中で、ライオン がだんだんに大きくなってきたの です。 二センチくらいだったライオンが、 十センチくらいになり、二十セン チくらいの大きさになりました。 おじいさんは、ライオンをそっと 地面におろしました。 す…

「花のほほえみ」より 蝶

ライオンめざめる

ライオンめざめる11 びっくりしてふりむくと、杖を ついた白いひげのおじいさんが、 後にたっていました。 「どうしたのじゃ」 おじいさんが、にこにこしなが ら近づいてきました。 「おじいさん、このライオンね、 ときどきうーんうーんってうな るの。な…

赤とんぼ

「花のほほえみ」より 赤とんぼ

ライオンめざめる

ライオンめざめる10 「うーん・・・うーん・・・」 ライオンのうなり声で、かなは はっとわれにかえりました。 あんなにたくさんいた赤いちょう は、どこをさがしても一匹もいま せんでした。 「赤いちょうは、どこへ消えてし まったのかしら」 かなは、ふ…

ライオンめざめる

ライオンめざめる9 そのちょうは、くじゃくの羽の ような、鮮やかな色をした赤い ちょうでした。 ちょうの羽には、大きな目玉の ようにみえるもようがついてい ます。 ちょうをじっとみていると、かな はだれかにみつめられているよう な気がしました。 し…

ライオンめざめる

ライオンめざめる8 ふと足元をみると、枯草の中に、 うす紫色の松虫草の花が、十本 くらい咲いていました。 松虫草の花は、秋の日をあび、 きらっきらっと美しく輝いていま す。 「なんてきれいだろう」 かなは、松虫草の花に見とれてい ました。 すると・…

しゅうかいどう

「花のほほえみ」より しゅうかいどう

ライオンめざめる

ライオンめざめる7 りゅうは散歩が大好き。 かなの顔をみると、「散歩に行こ う。ねえ、散歩に行こうよぉ」と、 大声でさいそくします。 かなはライオンのロケットを首に かけ、散歩に行きました。 丘へつくと、夏のあいだ美しく咲 いていた日光きすげやや…

ライオンめざめる

ライオンめざめる6 「とうちゃんは、金でできている ライオンが、うなるはずはないと 思うけれどね」 「私も最初はそう思ったわ。 金でできているライオンが、うな るはずはないって。 でも、何度もうなり声を聞いてい るうちに、このロケットの中に、 だれ…

ライオンめざめる

ライオンめざめる5 「どこがいたいの?」 かなは、ライオンに聞きました。 でも、ライオンはなにも答えま せん。 困ったかなは、ロケットをやさ しくなでてあげました。 その後。 夜になると、ときどきライオン のうなり声が聞こえてきました。 かなは、そ…

ばら

「花のほほえみ」より ばら

ライオンめざめる

ライオンめざめる4 「うーん・・・うーん・・・」 しばらくすると、またうなり声 が聞こえてきます。 うなり声が気になったかなは、ラ イオンのロケットを手にのせて、 じっとみていました。 「金でできているライオンが、う なるはずはないし・・・ね」 か…

りゅうの俳句

・松虫に くらしています なまえかも ・ この笛は きませんでした 童話なり ・ 若者を ないのだろうか 童話なり ・ 人々を 長いきすれば ごめんなり ・ 若者を 聞きほれました こどもかな ・ 人々に できるとよいね 童話かな ・ あの笛は きませんでした 思…

ライオンめざめる

ライオンめざめる3 「かな、とてもよくにあうよ。 ロケットを大切にするのだよ」 おとうさんは、にっこりしながら いいました。 何カ月かすぎました。 ある夏の夜のことでした。 「うーん・・・うーん・・・」 どこからか、うなり声が聞こえて きます。 「だ…

トラフシジミ

「花のほほえみ」より トラフシジミ