2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

竹取物語

[童話]竹取物語 竹取物語 122 第九章 帝、かぐや姫の昇天を確かめる 3 八月十五日。 帝は、それぞれの役所に命令をだし、中将 高野大国を任命し、二千人の兵士を、竹取 りのおじいさんの家に派遣しました。 兵士たちを、家の土塀の上に千人、屋根の 上に…

竹取物語

[童話]竹取物語 竹取物語 121 第九章 帝、かぐや姫の昇天を確かめる 2 「かぐや姫が、月をみて、物思いにふけ っているといううわさは、本当か」 使者が聞きました。 すると、おじいさんが、 「今月の十五日に、月の都から、かぐや 姫を迎えにきます。十…

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[童話]竹取物語 竹取物語 120 第九章 帝、かぐや姫の昇天を確かめる 1 「かぐや姫が、月に帰る」といううわさ を聞いた帝は、竹取りのおじいさんの家 へ使者を送りました。 おじいさんは、使者に会い、「娘は、八 月十五日に、月へ帰ってしまいます」と …

みほようこ小さな童話館

[童話]みほようこ小さな童話館 三月末に、「ヤフーのホームページ」が終了 になります。「みほようこ小さな童話館」の移転が、無事 終了しました。 みほようこ小さな童話館https://mihoyouko.web.fc2.com/index.html これからも、「みほようこ小さな童話館」…

竹取物語

[童話]竹取物語 竹取物語 119 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 22 むしろ、悲しい気持でいっぱいです。でも、 月の国へ帰ってきなさいと命令されれば、 いやでも帰るよりしかたがありません」 姫は、おじいさんとおばあさんと一緒に泣 きました。 …

竹取物語

[童話]竹取物語 竹取物語 118 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 21 おじいさんが泣くのをみて、姫はどうしたら いいのかわかりません。 「月の国には、私の父も母もいます。わずか な間だけといって、月の国からやってきまし た。でも、この国で、…

みほようこのブログ

[童話]みほようこのブログ 「はてなダイアリー」が、1月末に終了。 「はてなブログ」へ移行してほしい・・・とのこと。 そのため、「みほようこの日記」と「ほほえみ」を、 昨年秋からだんだんに移行してきました。1月20日、「みほようこの日記」と「ほ…

竹取物語

[童話]竹取物語 竹取物語 117 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 20 それなのに、前世の因縁により、この世に生 まれました。もうすぐ月の都へ帰る時がきま した。今月の十五日に、月の国から迎えにく ることになっています。私は、月に帰らなく て…

竹取物語

[童話]竹取物語 竹取物語 116 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 19 八月十五日が近づいたある日の夜。 姫は縁側に座り、月をみながらはげしく泣いて います。 人目も気にしないで、はげしく泣いていました。 「姫、どうした」 おじいさんとおばあさ…

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[童話]竹取物語 竹取物語 115 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 18 「姫、もう月をみてはいけません。姫の様子を みると、何か悩んでいるようにみえるが」 「私は、月をみないではいられません」 姫がいいました。 姫は、月が出ると、縁側に座り、…

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[童話]竹取物語 竹取物語 114 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 17 「姫。月をみて、物思いにふけっているようだが、 何か悩み事があるのかね」 おじいさんが、聞きました。 「月をみると、心細くしみじみした気持になりま すが、何も悩み事はあり…

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[童話]竹取物語 竹取物語 113 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 16 帝とかぐや姫が、手紙のやりとりをしているうちに、 三年がすぎました。 かぐや姫は、ある年の春頃から、月を見て、物思い にふけることが多くなりました。 「姫さま。月をみるの…

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[童話]竹取物語 竹取物語 112 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 15 帝は、かぐや姫のことが気になり、 一人で暮らしています。 仕えている女性の所も、帝は行く 気がないようでした。 帝は、かぐや姫に、何度も手紙を 書きました。 かぐや姫は、お…

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[童話]竹取物語 竹取物語 111 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 14 帝は、かぐや姫の歌を詠み、すば らしい歌だと思いました。 帝は、御殿に帰りたくなかったが、 ここで夜を明かすわけにはいかな いので、しかたがなく御殿へ帰り ました。 帝は、…

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[童話]竹取物語 竹取物語 110 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 13 かぐや姫をみることができた帝は、 おじいさんにお礼をいいました。 おじいさんは、帝とおつきの人た ちに、盛大に御馳走をしました。 帝は、輿に乗ってから、かぐや姫 に歌を詠み…

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[童話]竹取物語 竹取物語 109 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 12 「かぐや姫が、あっという間に、 消えてしまった。残念だ。姫が いうように、普通の人ではない のかもしれない。そうであれば、 無理やりつれていくわけにもい くまい。かぐや姫、…

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[童話]竹取物語 竹取物語 108 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 11 帝は、奥へ逃げて行こうとするかぐ や姫の袖をつかまえ、そばに座らせ ました。 かぐや姫は、顔を袖で隠しています。 「許しはしないぞ」と帝がいうと、 かぐや姫が、「私は、この…

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[童話]竹取物語 竹取物語 107 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 10 「それはいい考えかもしれません。 娘がぼんやり何か考えている時に、 急においでになれば、娘をみるこ とができると思います」 おじいさんは、いいました。 帝は、急いで狩りの日…

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[童話]竹取物語 竹取物語 106 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 9 「娘を入内させようと何度も説得し ましたが、だめでした。もし、宮仕 えをさせるならば、娘は死ぬといっ ております。娘は、妻が生んだこど もではありません。昔、竹林でみつ けた…

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[童話]竹取物語 竹取物語 105 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 8 「じい、私のいうことが、嘘だと思 うなら、私を宮仕えさせて、死んで いるかどうか確かめればいいでしょ う。私は、五人のかたの求婚をこと わりました。それなのに、帝のお召 しを…

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[童話]竹取物語 竹取物語 104 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 7 「帝が、かぐや姫が宮仕えをして くれたら、じいに五位の位をくだ さるそうだ。それでも、姫は宮仕 えをしないつもりかね」 「私は、宮仕えをするつもりはあ りません。じいが、無理…

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[童話]竹取物語 竹取物語 103 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 6 「娘は、宮仕えをする気はあり ません。ですが、もう一度、帝 のお召しを受けるように、娘を 説得してみます」 「翁が育てたのに、なぜ思うよ うにならないのじゃ。かぐや姫 を献上…

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[童話]竹取物語 竹取物語 102 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 5 その時は、かぐや姫のことをあき らめた帝でしたが、帝はかぐや姫 のことを忘れることができません でした。 帝は、竹取りのおじいさんを呼び だし、命令しました。 「娘のかぐや姫…

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[童話]竹取物語 竹取物語 101 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 4 そのことばを聞いたかぐや姫は、 「私が、帝の命令にそむいたとい うのなら、私を殺していただいて けっこうです」といいました。 使者の房子は、内裏へ帰り、かぐ や姫のことばを帝…

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[童話]竹取物語 竹取物語 100 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 3 日頃は、実の子のように、姫に接 しているおばあさんでしたが、会 うのをいやがっている姫をみると、 強制することはできませんでした。 おばあさんは、使者の所へ戻り、 「申し訳あ…

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[童話]竹取物語 竹取物語 99 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 2 おばあさんは、姫の部屋へ行き、使者の ことばを伝えました。 「姫、早く支度をして、使者のかたに会 いなさい」 「私は、美しくありません。だから、使 者のかたには会いません」 「…

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[童話]竹取物語 竹取物語 98 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 帝は、美しいかぐや姫のうわさを聞き、 内侍(ないし)中臣の房子に命令しま した。 「おおぜいの男の心を乱し、誰とも結 婚しないかぐや姫は、どんな女性なの か。かぐや姫の家へ行き、…

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[童話]竹取物語 竹取物語 97 第七章 石上の中納言と燕の子安貝 13 かひはかくありけるものをわびはてて 死ぬる命をすくひやはせぬ 中納言は、かぐや姫に返歌を書き 終えると、ぐったりしてなくなっ てしまいました。 かぐや姫は、中納言が亡くなった こ…

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[童話]竹取物語 竹取物語 96 第七章 石上の中納言と燕の子安貝 12 それが病のもとになって、中納言はだ んだんに衰弱してしまいました。 子安貝をとれなかったことより、他人 がこの話を聞いて、どう思うかと気に したのです。 中納言の様子を聞き、かぐ…

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[童話]竹取物語 竹取物語 95 第七章 石上の中納言と燕の子安貝 11 中納言が、燕の古い糞をみて、「あ あ、残念。子安貝ではなかった」と いった時から、期待に反することを 「かいなし」というようになりました。 子安貝ではないとわかった中納言は、 い…