2019-01-05 竹取物語 童話 [童話]竹取物語 竹取物語 96 第七章 石上の中納言と燕の子安貝 12 それが病のもとになって、中納言はだ んだんに衰弱してしまいました。 子安貝をとれなかったことより、他人 がこの話を聞いて、どう思うかと気に したのです。 中納言の様子を聞き、かぐや姫はお 見舞いの歌を送りました。 年を経て浪立ち寄らぬ住の江の まつかひなしと聞くはまことか 家来が、かぐや姫の歌を読んできか せると、中納言は気力が弱っていた が、頭をもたげて、かぐや姫に返歌 を書きました。 つづく