2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの61 「おじょうさまのことなど、なんと も思っていません」、清太がそうい ってくれるのを、吉衛門はひそかに 期待していました。 ところが、 「おら・・・いや私は、おじょうさま のことが大好きです。 この家にお世話になった時…

りゅうの俳句

・ この花を 紅葉したら 美しい ・ この童話 ご用するのは 童話なり ・ その気持 結婚すれば 童話かな ・ あの人が 紅葉したる 親心 ・ おすわりや 結婚される ことばなり

カーネーション

「花のほほえみ」より カーネーション

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの60 「清太さんに、聞きたいことがある って」 「おらに聞きたいことって、なんだ ろう」 清太は、吉衛門の部屋へいそぎま した。 「なにかご用でしょうか」 「清太。そこへおすわり」 「はい」 清太は、なにをいわれるのだろうと…

やぶこうじ

「花のほほえみ」より やぶこうじ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの59 「私は、なんといわれても平気だわ。 清太さんは、人間としてりっぱな人 だもの。誰からも好かれているし」 「きよ、たのむ。とうちゃんの気持 も、わかってほしい」 吉衛門は、きよのいうとおりだと思 いました。 でも、きよ…

りゅうの俳句

・ あの女神 黄葉すると 女神かな ・ その女神 紅葉すると 相手かも ・ そのごめん 反対したら 小菊かな ・ あの花の しっかりするのは 相手かも ・ あの心が 結婚したり 女神かも ・ 青年や 反対すれば 息子だね ・ 家柄を 結婚される 童話かな

はなのきの紅葉

「花のほほえみ」より はなのきの紅葉

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの58 「とうちゃんは家柄が大事だとい うけれど、私は庄屋の娘として生 まれ、清太さんは貧しい家に生ま れたというだけのことではないか しら。 もし私が貧しい家の娘だったら、 とうちゃんは自分の息子とつきあ うのを反対するの…

りゅうの俳句

・ あのわが家 紅葉しては 女神かな ・ この童話 おかえりすると 童話だね ・ このくりは 結婚したら 女神かな ・ この女神 紅葉したら 女神かも ・ あの人の 結婚したる 女神かな ・ そのわが家 結婚したら わが家かも

小菊

「花のほほえみ」より 小菊

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの57 「清太さんが、わが家にきた時から。 でも、最初は、大好きな兄ちゃんと いう感じだった。 清太さんが心から好きだとわかった のは、霧ケ峰高原へゆうすげの花をみ に行った時かしら」 「そうか・・・そうだったのか」 吉衛門は…

りゅうの俳句

・ この最後 聞いていきます 童話なり ・ その自分 つぶやきました 思いかな ・ この女神 紅葉すると 気持なり ・ このくりは 結婚される いとこだね ・ 二枚目に 開いていきます ごめんかも ・ あの花を ごめんするのは すみません

はなのきの紅葉

「花のほほえみ」より はなのきの紅葉

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの56 「きよ。好きな人がいるのかい」 「はい」 「とうちゃんが、知っている人かな」 「清太さん」 「清太?・・・清太って、わが家で 働いている清太かい」 「そう、清太さん」 「きよ。清太は、わが家の使用人な んだよ」 「とう…

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの55 第五章 それぞれの思い 八月のある日。 「きよ、ちょっと」 「とうちゃん。なに」 「きよは、いとこの次郎のことを、 どう思っているんだい」 「次郎さんは、やさしい人だわ。 でも、私は、次郎さんと結婚する 気はありません…

りゅうの俳句

・ この気持 紅葉された 女神なり ・ あの花を 心配された 自分かも ・ あの背で ごめんされたし 女神かも ・ あの花の していたのだよ まんまかも ・ あの声を ごめんされたし すみません ・ このくりを 食べていくのが レモンかも ・ あの花は ごめんする…

いちょうの黄葉

「花のほほえみ」より いちょうの黄葉

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの54 空には、まんまるの月が。 星もきらきら輝いています。 用意してきたちょうちんも必要な いほどの明るさでした。 二人は、白駒の背にのり、家にい そぎました。 「とうちゃん。ただいま」 「ただいまもどりました。おそく なっ…

りゅうの俳句

・その童話 開いていきます 最後だね ・あの気持 心配すなる 女神かな ・あの花で 心配したり 自分だね ・この自分 開いていきます 楓かな ・あの時の 心配すなる 女神なり ・あのうさは 紅葉したら 楓なり ・あのくりの 開いていきます 空気だね ・この楓 …

楓の紅葉

「花のほほえみ」より 楓の紅葉

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの53 おらは、世話になっている庄屋 さまに、遠慮をしているのかも しれない。 心からきよちゃんが好きなら、誰 にも遠慮することなどないのに。 こんな心の声も聞こえてきました。 でも、清太は、自分の気持をきよに 伝えることが…

りゅうの俳句

・ あの女神 はしゃいでいます つぼみかな ・ あの花は 開いていきます 自分なり ・ この童話 結婚したら 女神かな ・ この女神 つぶやきました わが家かな ・ その自分 紅葉された 自分なり ・ このくりの 結婚したる 気持なり

はなのきの紅葉

「花のほほえみ」より はなのきの紅葉

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの52 「ゆうすげの花って、すてきね」 清太には、きよが、ゆうすげの精 のように見えました。 おらは、きよちゃんが大好き。 でも、きよちゃんは、庄屋のおじょ うさま。おらは、庄屋の家の使用人。 どんなにきよちゃんが好きでも、…

楓の紅葉

「花のほほえみ」より 楓の紅葉

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの51 みると、ゆうすげのつぼみが、大 きくふくらんでいます。 鮮やかなレモン色のつぼみでした。 「きよちゃん。もう少しで、ゆうす げの花が咲くよ」 重苦しい空気をかえようと、清太が 明るい声でいいました。 一枚目の花びらが…

りゅうの俳句

・ あの女神 食べていくのが 童話かな ・ その童話 びっくりされた 相手なり ・ あの家が 結婚すれば 女神だね ・ この家は 食べていくのが 俳句かも ・ あの椿を 結婚したら 相手だね ・ あの精が 結婚しては 女神かな

小菊

「花のほほえみ」より 小菊

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの50 「おらは、きよちゃんが大好きだ」 こういえたらどんなにいいだろうと、 清太は思いました。 二人は、無言のまま、ゆうすげの つぼみをみていました。 「きよちゃんは、おらのことを、 どう思っているのだろう」 清太は、きよ…