2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

すすき

「花のほほえみ」より すすき

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの49 きよちゃんが結婚してしまえば、 「きよちゃん」なんて、きやすく 声をかけることもできないし、こ うして二人で馬を走らせることも ないのだなと、清太は思いました。 「おらは、きよちゃんが大好きだ。 次郎さんにも、誰にも…

りゅうの俳句

・ あの花は びっくりすれば 女神だね ・ このくりが おいしいんだね わが家かな ・ この花で やさしそうだし 女神かも ・ 考えや つぶやきました 童話かな ・ あの相手 話されたし 童話だね ・ この女神 つぶやきました お金かな ・ ほんとうや 話するのは …

南天の実

「花のほほえみ」より 南天の実

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの48 すると、 「清太さんは、私の結婚相手は、 家柄がよくて、お金もちなら、そ れでいいの?」 いつもおだやかなきよが、強い口 調でいいました。 こんなきよをみたことがなかった ので、清太はびっくりしました。 「おれ、なにか…

りゅうの俳句

・ この女神 心配したり 女神かな ・ おにぎりを おいしいんだね ごはんなり ・ あのくりの 心配したる 女神かな ・ あの女神 はしゃいでいます 女神なり ・ この花で おいしいんだね つぼみかも ・ あのあわで おいしいんだね ごはんなり ・ その様子 心配…

「花のほほえみ」より 菊

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの47 しばらくして、きよが改まった 口調でいいました。 「清太さん。今、縁談の話があ るの」 「縁談の話?」 「相手は、清太さんも知っている 小諸の次郎さん。 次郎さんは、とうちゃんの姉の二 番目のこども」 「おれ、庄屋さま…

りゅうの俳句

・ このらんは 心配したり 美しい ・ この花を 紅葉したり 女神だね ・ この道の 話されたし 童話かも ・ あの童話 はしゃいでいます 様子だね ・ この女神 心配すなる 景色だね ・ この家は 紅葉すなる 女神なり ・ あの女神 心配したら 女神かも ・ あのく…

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの46 「清太さん。ちょっと早いけれど、 むすびを食べよう。 二人っきりで食事をするのは、ひ さしぶりね」 きよは、はしゃいでいます。 「うまい!」 「おいしいでしょ。清太さん」 「うん。うまい」 「私、清太さんのために、心を…

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの45 「ゆうすげの花が咲いていた場所 をおぼえている?」 「おぼえているよ」 二人は、白駒の背にのり、ゆうす げが咲いていた場所へ走って行き ました。 「きよちゃん、ここだよ」 「あら? まだつぼみがかたいのね。 今夜、花が…

小菊

「花のほほえみ」より 小菊

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの44 清太は、白駒がいなくなった時の 様子を、ぽつりぽつりと話してく れました。 「その後も、何度か馬小屋にいな い時があった。 朝にはちゃんともどってきていた ので、今まで誰にもその話をした ことはない」 「そんなことがあ…

さつきの紅葉

「花のほほえみ」より さつきの紅葉

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの43 「そうだったのか」 「清太さん。そうだったのかって、 どういうこと?」 「いやー、こんなことを、きよちゃ んに話していいのかな」 清太は、話すのをためらっています。 「清太さん。なんでも話して。 かくしごとはいやよ」 …

「花のほほえみ」より 雲

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの42 「山の中に、そんな美しい湖があ るんだね。 おらも、その湖をみたいな」 山の中にある青く澄んだ大きな湖。 真っ赤に紅葉している楓。 その姿が、湖にうつっている。 清太は、そんな景色を想像し、わ くわくしました。 「いつ…

楓の紅葉

「花のほほえみ」より 楓紅葉

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの41 「わからないって、どういうこと?」 清太は、思わず聞きかえしました。 「十年前の秋。とうちゃんは、八ヶ 岳のふもとの山へ、きのこをとりに 行ったの。 ところが、夢中できのこをとってい るうちに、道に迷ってしまったんだ…

ばらのつぼみ

「花のほほえみ」より ばらのつぼみ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの40 「わぁー、きれい!」 二人は、同時にさけびました。 「こんなにたくさんの日光きすげ をみたのは、私初めて。 今年の花は、みごとね」 「おらも、初めて。まるで黄橙色 の山みたいだね」 二人は、白駒の背からおりると、 日光…

「花のほほえみ」より 紅葉が始まった楓

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの39 「まあ、清太なら・・・心配ない だろう。きよ、気をつけて行って おいで」 「ありがとう、とうちゃん」 「きよ。ゆうすげの花は、レモン 色の美しい花だよ。 ゆっくりゆうすげの花をみておいで」 吉衛門の許可をもらった二人…

ハナツクバネウツギ

「花のほほえみ」より ハナツクバネウツギ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの38 「そうよ。ねえ、とうちゃん。 ゆうすげの花をみに行ってもいい でしょ」 「きよ。おまえは、嫁入り前の娘 なのだよ。 今、縁談の話もいくつかあるしね」 「清太さんは、誠実な人よ。 だから、とうちゃんが心配するこ とは、な…

りんご

「花のほほえみ」より りんご

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの37 「私、とうちゃんに聞いてみる。 とうちゃんが許してくれたら、明 日一緒に行ってくれる?」 「もちろん。庄屋さまが、外出を 許してくれるといいね」 二人は、ゆうすげの花をみるのを、 楽しみにしています。 次の朝。 「とう…

小菊

「花のほほえみ」より 小菊

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの36 「あるよ。一度だけ」 「どこでみたの」 「何年か前、庄屋さまのおともで、 夕方霧ケ峰高原を通ったことがある。 その時、どこからかいい香りがし てきた。 なんの香りだろうと近づいてみる と、レモン色の花が咲いていた。 そ…

ピラカンサ

「花のほほえみ」より ピラカンサ