女神さまからのおくりもの42
「山の中に、そんな美しい湖があ
るんだね。
おらも、その湖をみたいな」
山の中にある青く澄んだ大きな湖。
真っ赤に紅葉している楓。
その姿が、湖にうつっている。
清太は、そんな景色を想像し、わ
くわくしました。
「いつか、きよちゃんと一緒に、
その湖をみに行きたいな」
「とうちゃんが、湖のまわりを
歩いていると、生まれたばかり
の白い馬が、足にけがをしてた
おれていたんだって。
近くに家が一軒もなかったので、
とうちゃんはその馬を家へつれ
てきたの。
生まれたばかりのかわいい馬だ
ったわ。
そんなわけで、どこの馬かわか
らないけれど、白駒はずっとわ
が家にいるの。
ねえ、白駒。そうよね?」
きよは、白駒の目をみながらい
いました。
つづく
前回の分はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101110#p1
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