2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

倭建の借りた弓は大蛇の弓

倭建の借りた弓は大蛇の弓 10 その様子をみた弟の熊曾建は、逃 げ出しました。 小碓は弟を追いかけ、梯子の下に おいつめました。 そして、背中をつかむと、剣で尻 をぶすりと刺しました。 「どうかその太刀を動かさないで ください。 あなたにお話したい …

倭建が借りた弓は大蛇の弓

倭建が借りた弓は大蛇の弓 9 「そこのかわいい少女、こっちへ おいで」 兄の熊曾建が、小碓に声をかけま した。 兄弟は、真ん中に小碓をすわらせ、 きげんよく酒を飲み始めました。 宴がたけなわになった時。 小碓は懐から剣をとりだし、兄の 熊曾建の襟を…

倭建が借りた弓は大蛇の弓

倭建が借りた弓は大蛇の弓 8 すると。 「近いうちに、熊曾建さまの家で は、新築の祝宴がおこなわれるそ うだ」 村人からこんな話を聞いた小碓は、 祝宴の日がくるのをじっと待ちま した。 祝宴の日。 小碓は、叔母の倭比売命から借り た着物を着て、可憐な…

倭建が借りた弓は大蛇の弓

倭建が借りた弓は大蛇の弓 7 熊曾建の家に着くと、家のまわり を軍勢が何重にもとり囲んでいま した。 熊曾建の兄弟は、新しい大きな家 を作り、そこで暮らしているよう でした。 「こんなに厳重では、二人に近づ くことさえできない」 小碓は、とほうにく…

倭建が借りた弓は大蛇の弓

倭建が借りた弓は大蛇の弓 6 乱暴な小碓を、身近におきたくな いと思った天皇は、小碓に命じま した。 「西方の国、熊襲に熊曾建(くま そたける)という猛々しい兄弟が いる。 朝廷に服従しない二人を 討ちとり、熊襲を平定しなさい」と。 小碓は、熊襲に…

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倭建が借りた弓は大蛇の弓 5 「さっき見にいったら、死んでい ました」 「ばかもの」 天皇は、大声で小碓をしかりました。 「小碓は、乱暴な恐ろしいこどもだ。 ささいなことで、自分の兄を殺して しまうなんて。 誰に似たのだろう」 天皇は、そっとつぶや…

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倭建が借りた弓は大蛇の弓 4 「どのように伝えたのだ」 「何度も、顔をだすように伝えま した。でも、兄は顔をだしません。 しかたがないので、今朝、厠へ入 るのを待っていて、兄をつかまえ ました。 兄が抵抗したので、手足をもぎと って、こも(わらを編…

倭建が借りた弓は大蛇の弓

倭建が借りた弓は大蛇の弓 3 そして、別の娘をさがし、天皇の 所へつれていきました。 天皇は、二人の娘が偽物だとわか りましたが、大碓にだまされたふ りをして様子をみていたのです。 大碓は、とんでもないことをした ので心がとがめ、天皇と顔をあわ す…

倭建が借りた弓は大蛇の弓

倭建が借りた弓は大蛇の弓 2 しかし、五日たっても、大碓は顔 を出しませんでした。 大碓には、顔をだせないわけがあ ったのです。 そのわけとは。 天皇は、美濃の神大根王(かんお おねのみこ)の娘・兄媛(えひめ) と弟媛(おとひめ)が、すごい美 人だ…

倭建が借りた弓は大蛇の弓

倭建が借りた弓は大蛇の弓 1 十二代、影行(けいこう)天皇の こどもに、小碓命(おうすのみこ と)という気性のはげしい乱暴な 皇子がいました。 後に、熊曾建(くまそたける)を 討ち、倭建命(やまとたけるのみ こと)といわれたかたです。 ある日の朝。…

高遠しんわの丘ローズガーデンのばら

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古事記神話「古事記物語」

「みほようこの日記」で連載して いた「古事記神話 古事記物語」、 昨日(11月7日)で終了しました。 小学校高学年のみなさんでも読め るように、「古事記上巻」を物語風 に書いてみました。 お暇な時に、ぜひ読んでいただき たいと思います。 「次の日」…

古事記神話「古事記物語」

豊玉比売の出産 7 後に、玉依比売と鵜葺草葺不合命 は、結婚しました。 そして、五瀬命・稲氷命・御毛沼 命・神倭伊波礼毘古、四人のこど もを生みました。 そのこどもの一人が、初代天皇に なった神倭伊波礼毘古(のちの神 武天皇)でした。 御毛沼命は常…

古事記神話「古事記物語」

豊玉比売の出産 6 赤玉は緒さえ光れど白玉の 君が装ひし貴くありけり 豊玉比売の歌をうけとった山彦は、 こんな歌を返しました。 奥つ島鴨著(ど)く島に我が 率寝し 妹は忘れじ世のことごとに つづく

古事記神話「古事記物語」

豊玉比売の出産 5 豊玉比売は、置いてきたこどもの ことが心配で、妹の玉依比売にこ どもの世話をしてくれるように頼 みました。 豊玉比売は、山彦がのぞき見した ことは許せなかったけれど、山彦 のことが大好きだったのです。 山彦のことを忘れることがで…

古事記神話「古事記物語」

豊玉比売の出産 4 豊玉比売は、山彦がのぞき見した ことを知り、恥ずかしく思いました。 「私は、海の道を通り、毎日ここへ 赤ちゃんを見に来ようと思っていまし た。 それなのに、あなたは・・・。 私の本来の姿を見てしまいました。 残念です」 豊玉比売…

古事記神話「古事記物語」

豊玉比売の出産 3 「本来の姿って、どんな姿なのだ ろう」 山彦は、豊玉比売がこどもを生ん でいる様子を、こっそりのぞきま した。 すると・・・。 豊玉比売は、大きな鰐になってい ました。 鰐は腹ばいになり、くねくねと身 をくねらせています。 その様…

古事記神話「古事記物語」

豊玉比売の出産 2 ところが・・・。 鵜の羽で屋根をふきおえないうち に、豊玉比売はお腹の痛みに耐え られなくなり、未完成の産屋へ入 りました。 「他の国では、こどもを生む時、 本来の姿でこどもを生みます。 だから、絶対に中をのぞかないで ください…

古事記神話「古事記物語」

豊玉比売の出産 1 しばらくして、豊玉比売が、山彦 の所へやってきました。 「私のお腹には、山彦さまのこど もがおります。 天の神の御子を、 海原で生むわけにはいきません。 だから、ここへやってきました」 「そうか、赤ちゃんができたのか。 いつうま…