2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

白椿

「花のほほえみ」より 白椿

愛犬りゅう「ばいばい、またね」

明日(二月一日)は、愛犬「りゅう」 の命日。 りゅうは、11年前になくなった。 りゅうがなくなった年も、今年のよう にとても寒い年だった。 その日の様子は、こちら。 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20060110#p1 11年たった今も、りゅうのことは 一…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉20 それから、何千年もの月日が流れ ました。 明神さまは、今も湖の向こう側に 住んでいる奥さんのところへ通っ ています。 冬になると、明神さまは湖の氷の 上を通り、奥さんのところへ行き ます。 諏訪の人々は、明神さまのかよう 道を、…

日本水仙

「花のほほえみ」より 日本水仙

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉19 バリバリッ。 みしっ。 ぱりっ。 みしっ。 「今夜も寒いのぅ」 そういいながら、明神さまは、今 夜も奥さんのところへいそぎます。 空には、星が美しく輝いています。 「明神よ、いつまで奥さんとはな れてくらすつもりじゃ。 一日も早く…

いろいろな雲 http://f.hatena.ne.jp/youko510/t/%E9%9B%B2 http://f.hatena.ne.jp/dowakan/t/%E9%9B%B2

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉18 私は、湖の向こう側の日がよくあ たる場所へいって暮らしたいの」 そういうと、奥さんはさっさとし たくをして、湖の向こう側へ行っ てしまいました。 そして、明神さまが何度迎えに行 っても、奥さんは帰ってきません でした。 「私、こ…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉17 「友だちのこどもが、元気になる までだよ」 「もし、そのこどもの病気がよく ならなかったら、どうなるの?」 「もちろん、病気がなおるまで、 まゆ玉をかしてあげるさ」 「そんな・・・。じゃあ、私との約束 は、どうなるの。 私、長い…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉16 それから、しばらくして、明神 さまは二つ目の黄金色のまゆ玉 を授かりました。 でも、明神さまの心は、複雑で した。 「次のまゆ玉を授かったら、まゆ 玉をかしてあげる」と奥さんと約 束をしていたし、友だちにもまゆ 玉をかしてあげる…

太陽

「花のほほえみ」より 太陽

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉15 「そのまゆ玉を、ゆずってくれと いっているわけではない。 こどもの病気がなおるまで、かし てほしいとお願いしているのだ。 な、頼む。このとおりだ」 友だちは、何度も何度も頭をさげ、 明神さまにお願いしました。 明神さまは困って…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉14 そんなある日。 遠くの国から、友だちが訪ねてき ました。 友だちには、こどもが一人います。 そのこどもが、重い病気にかかり、 今にもしにそうでした。 「明神や、おまえに頼みたいこと がある。聞いてくれるか」 「頼みたいことって、…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉13 それから三十年がすぎました。 「ねえ、あなた。ぼつぼつ二つ目 のまゆ玉が授かるころね。 今度黄金色のまゆ玉を授かったら、 そのまゆ玉を私にかしてくださら ない?」 ある日、奥さんがいいました。 「ああ、いいよ。今度まゆ玉を授 か…

「花のほほえみ」より 雲

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉12 明神さまが授かった黄金色のまゆ 玉は、三十年に一つしか手にいれ ることができない貴重なまゆ玉で した。 たとえ、明神さまがもう一つ黄金 色のまゆ玉をほしいと思っても、 手に入れることはできなかったの です。 明神さまは、黄金色の…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉11 そのまゆ玉は、どんな願いでも かなう。 病気で死にそうな人も、そのま ゆ玉を手にすると、すぐ元気に なれるのじゃ。 どうじゃ、すごいまゆ玉じゃろ。 これから、三十年に一度、一つ ずつ黄金色のまゆ玉を授けよう。 次のまゆ玉が授かる…

白椿

「花のほほえみ」より 白椿

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉10 蚕からは、真っ白なまゆ玉がたく さんとれました。 ある日。 明神さまは、たくさんのまゆ玉の 中に、黄金色に光っている美しい まゆ玉をみつけました。 「おや? これは、黄金色のまゆ玉。 美しいまゆ玉じゃのぅ。 こんな美しいまゆ玉は…

りゅうのひげの実

「花のほほえみ」より りゅうのひげの実

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉9 では、二人のけんかの原因は、何 だったのでしょうか? けんかの原因は、明神さまが大切 にしている黄金色のまゆ玉でした。 明神さまには、やさかとめのみこ とという、美しい奥さんがいます。 明神さまは、心のやさしい、働き 者の奥さん…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉8 「夫婦ですもの、けんかくらい するわよ。 だから、明神さまは奥さんのこ とが心配で、真夜中にそっと様 子をみにいくのではないかしら」 「そうかもしれないね」 村の人たちは、そういって奥さん のことを心配しました。 それにしても、明…

りゅうのひげの実

「花のほほえみ」より りゅうのひげの実

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉7 そんなある日。 「明神さま。このごろ、奥さんの 顔をみかけないけれど、奥さんは 元気かのぅ」 「ああ。元気じゃよ。妻は用事が あって、里へ帰ったのじゃ」 「それにしても、長いのぅ。 奥さん、どうかしたのかね」 「どうもしないよ。今…

白椿

「花のほほえみ」より 白椿

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉6 「気をつけないと、湖へ落ちるぞ」 青年たちは、おもわず後ずさりし ました。 そうしている間に、その夜も明神 さまをみうしなってしまいました。 「今夜こそ、行く先をつきとめら れると思ったのに、残念だったな」 「それにしても、あぶ…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉5 「なにしろあの二人は、うらやま しいほど仲がいいからね」 「じゃあ、明神さまはどこへ行っ たのだろう?」 「明日の夜は、明神さまの行き先 をちゃんとつきとめようぜ」 青年たちは、何日も明神さまのあ とをつけました。 しかし、いつも…

はてなハイク1.1

dowakanはてなハイク http://h1beta.hatena.ne.jp/dowakan/

白椿

「花のほほえみ」より 白椿

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉4 「おお、寒いっ」 明神さまは、空をみあげみぶるい しました。 そして、なにやら小声でつぶやく と、足早に歩き始めました。 その早いことといったら。 青年たちは、こんなに早く歩く人 をみたことがありません。 青年たちは、たちまち明神…

日の出

「花のほほえみ」より 1月12日の日の出