黄金色のまゆ玉15
「そのまゆ玉を、ゆずってくれと
いっているわけではない。
こどもの病気がなおるまで、かし
てほしいとお願いしているのだ。
な、頼む。このとおりだ」
友だちは、何度も何度も頭をさげ、
明神さまにお願いしました。
明神さまは困ってしまいました。
「じゃあ、こどもの病気がなおっ
たら、すぐまゆ玉を返しておくれよ」
「もちろん。こどもが元気になった
ら、すぐまゆ玉を返すよ」
近いうちにまゆ玉をかしてもらえる
ことになった友だちは、うれしそう
に家へ帰っていきました。
つづく
前日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20110124#p1
初めて読んでくださったかたへ