2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

沼河比売物語

沼河比売物語 7 あなたからの返事を待っていると、 山ではとらつぐみが鳴き、野では雉 がけたたましく鳴いています。 そして、庭ではにわとりが時をつげ ています。 なんといまいましい鳥たちだろう。 どうか鳥たちのうるさい鳴き声をと めておくれ。 こん…

沼河比売物語

沼河比売物語 6 すると、ぴかっと稲光が光りました。 根知彦と馬は、その稲光にあたり、 飛んでいる姿のまま石になって落ち てしまいました。 根知彦に勝った大国主命は、早速沼 河比売のやしきへ行き、求婚の歌を 詠みました。 私、八千矛神は、すてきな妻…

沼河比売物語

沼河比売物語 5 二人が勝負する場所は、奴奈川の奥山、 駒ケ岳。 最初に、根知彦が飛ぶことになりました。 根知彦は、青光する神馬にのり、「え いっ」と大きな声をあげ、飛びました。 飛びおりた所は、別所でした。 続いて牛に乗った大国主命が飛んだ所 は…

沼河比売物語

沼河比売物語 4 困った大国主命は、海賊の夜星武に、 妃の一人をさしだしました。 夜星武は、その妃を気にいり、喜んで 妻にしました。 大国主命にとって一番手ごわい相手は、 沼河比売におもいをよせている根知の 根知彦でした。 根知彦は、大国主命が沼河…

沼河比売物語

沼河比売物語 3 邑知平野は、昔は大きな潟で、怪鳥や 大蛇が住み、村人たちをおびやかして いました。 大国主命は、その怪鳥や大蛇を退治し、 まわりの地を平定していきました。 そして、人々に、農耕の技術や砂鉄の 精錬技術を伝えたのです。 大国主命は、…

沼河比売物語

沼河比売物語 2 その頃の人々は、魂の形をした玉類を 身につけ、心をおだやかに保つように 心がけていました。 特に、沼河比売が持っている大きな美 しい翡翠の勾玉は、人々のあこがれの 宝石だったのです。 出雲の大国主命は、スクナビコナとと もに、各地…

沼河比売物語

沼河比売物語 1 越の国奴奈川に、美しい翡翠の勾玉を 持っている巫女がいました。 巫女の名は、沼河比売。 翡翠の女神とよばれています。 沼河比売は、日本海に栄えた越(高志) 王国の海神・神意支都久辰為命(おき つくしいのみこと)の孫娘。 父は、俾都…

ギンギアナム

福寿草

福寿草の写真http://f.hatena.ne.jp/youko510/t/%E7%A6%8F%E5%AF%BF%E8%8D%89 http://f.hatena.ne.jp/dowakan/t/%E7%A6%8F%E5%AF%BF%E8%8D%89

雪の写真 http://f.hatena.ne.jp/youko510/t/%E9%9B%AA http://f.hatena.ne.jp/dowakan/t/%E9%9B%AA

梅の花

梅の花の写真http://f.hatena.ne.jp/youko510/t/%E6%A2%85 http://f.hatena.ne.jp/dowakan/t/%E6%A2%85

福寿草

福寿草の写真 http://f.hatena.ne.jp/youko510/t/%E7%A6%8F%E5%AF%BF%E8%8D%89 http://f.hatena.ne.jp/dowakan/t/%E7%A6%8F%E5%AF%BF%E8%8D%89

黄金色のまゆ玉

「黄金色のまゆ玉」を読んでいただき ありがとうございました。 「黄金色のまゆ玉」は、信州の諏訪湖 に伝わっている話をヒントにして書い た物語。 黄金色のまゆ玉 1http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130124#p1 黄金色のまゆ玉 2http://d.hatena.ne.jp/y…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉 19 「明神よ、いつまで奥さんとはなれて くらすつもりじゃ。 一日も早く奥さん と仲なおりしたまえ」 どこからか声が聞こえてきました。 「そうじゃのぅ。 一日も早く妻に戻っ てきてもらわなくてはのぅ」 明神さまは、心の中でそっとつぶ…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉 18 それに、このごろ温泉もわきでるよう になったし。 だから、私はずっとこ こでくらすつもりよ」 そういって、奥さんは下諏訪のやしき で暮らすことになったのです。 もともと、人がうらやむほど仲のいい 夫婦。 明神さまは奥さんと離れ…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉 17 「これくらいのことで、出ていかなく ても良いではないか」 「まゆ玉のことはともかくとして、私 は寒いのが大嫌い。 今までずっとがま んしていたけれど、ここは日が沈むの も早いし、とても寒い。 こんな寒い所には、これ以上住めない…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉 16 すると・・・。 「あなたは、今度まゆ玉が授かったら、 私にそのまゆ玉をかしてくれると約束 してくれたのに・・・。 なぜ? しばらくって、どのくらいなの?」 「友だちのこどもが、元気になるまで だよ」 「もし、そのこどもの病気が…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉 15 「じゃあ、こどもの病気がなおったら、 すぐまゆ玉を返してくれよ」 「もちろん。こどもが元気になったら、 すぐまゆ玉を返すよ」 近いうちにまゆ玉をかしてもらえるこ とになった友だちは、うれしそうに家 へ帰っていきました。 それか…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉 14 「明神よ、わしのこどもを助けてほしい。 おまえが持っている黄金色のまゆ玉を手 にすると、どんな病気でもなおるという ではないか。 そろそろ次のまゆ玉が授 かるころだね。 次のまゆ玉が授かったら、 そのまゆ玉を、しばらくわしのこ…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉 13 「あなた、約束を破ってはだめよ」 「わかった。わかった」 明神さまは、いいいました。 「でも・・・あのかたは、もう一つ黄金色 のまゆ玉がほしくなって、私にまゆ玉 をかしてくれないのではないかしら」 奥さんは、なぜかそう思いま…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉 12 明神さまは、黄金色のまゆ玉を手にする たびに、「諏訪地方の人々が、無事でく らせますように。 そして、人々が幸せ になれますように」 「お米やあわ・豆・野菜などがたくさん とれますように」 「桑がすくすく育ち、よいまゆがたくさ…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉 11 そして、この地方に養蚕をひろめてほ しい。 蚕は、天の神様たちが大切に している虫じゃ。 明神よ、これから も諏訪地方の人々を、しっかり守って おくれ。 頼むぞ、明神」 そんな声がどこからか聞こえてきました。 明神さまが授かった…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉 10 「おや? これは、黄金色のまゆ玉。 美しいまゆ玉じゃのぅ。 こんな美しい まゆ玉は、みたことがない。 でも、なぜこんな所に黄金色のまゆ玉が あるのじゃろ」 明神さまは、ふしぎに思いました。 明神さまがまゆ玉を手にとりみていると…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉 9 明神さまには、やさかとめのみことと いう、美しい奥さんがいます。 明神さまは、心のやさしい、働き者の 奥さんがじまんでした。 二人は、人がうらやむほど、仲のいい 夫婦でした。 明神さまと奥さんは、守屋山のふもと で蚕をかっていま…