沼河比売物語


   沼河比売物語 7


あなたからの返事を待っていると、
山ではとらつぐみが鳴き、野では雉
がけたたましく鳴いています。



そして、庭ではにわとりが時をつげ
ています。
なんといまいましい鳥たちだろう。
どうか鳥たちのうるさい鳴き声をと
めておくれ。



こんな意味の歌でした。



すると、沼河比売が、家の中から、
こんな意味の歌を返しました。



八千矛神さま。私は、しおれた草の
ような女です。
私の心は、ふらふらとぶ水鳥のよう
です。


      つづく


沼河比売物語」は、「諏訪大社
の祭神である「建御名方神」の母神
の物語。



沼河比売物語 1

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130222#p1


沼河比売物語 2

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130223#p1


沼河比売物語 3

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130224#p1


沼河比売物語 4

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130225#p1


沼河比売物語 5

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130226#p1


沼河比売物語 6

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130227#p1