沼河比売物語


   沼河比売物語 6


すると、ぴかっと稲光が光りました。
根知彦と馬は、その稲光にあたり、
飛んでいる姿のまま石になって落ち
てしまいました。



根知彦に勝った大国主命は、早速沼
河比売のやしきへ行き、求婚の歌を
詠みました。



私、八千矛神は、すてきな妻をさがし
て日本中を歩きましたが、みつけるこ
とができませんでした。
遠い越の国に、賢くて美しい女性がい
ると知り、求婚をしにやってきました。



刀の緒もとかず、旅の支度もとかずに、
こうしてあなたが寝ている部屋の戸を
押し、ゆさぶっているのです。


       つづく




沼河比売物語」は、「諏訪大社
の祭神である「建御名方神」の母神
の物語。



沼河比売物語 1

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沼河比売物語 2

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沼河比売物語 3

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沼河比売物語 4

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沼河比売物語 5

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