黄金色のまゆ玉


   黄金色のまゆ玉5


「なにしろあの二人は、うらやま
しいほど仲がいいからね」
「じゃあ、明神さまはどこへ行っ
たのだろう?」



「明日の夜は、明神さまの行き先
をちゃんとつきとめようぜ」
青年たちは、何日も明神さまのあ
とをつけました。
しかし、いつも明神さまの姿を見
失ってしまいました。



二月初めのある夜。
青年たちは、今夜も明神さまの後
をつけていました。
湖の真ん中あたりまできた時、「ば
りばりっ、みしっ」という大きな
音がして、氷がわれはじめました。
「わぁー!」


           つづく



      前日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20110114#p1



      初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20110111#p1