2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの35 「おじょうさまは、いつもわしらに 『ご苦労さま』って声をかけてくれる。 おじょうさまのことばを聞くと、疲 れがいっぺんにふきとぶね」 「笑顔が、すてきだね」 やしきで働いている人たちは、みん なきよが好きでした。 一…

りんご

「花のほほえみ」より りんご

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの34 庄屋の家では、畑やたんぼの仕事 をする人、山の仕事をする人、蚕 を飼う人、台所の手伝いをする人 など、おおぜいの人が働いています。 「みなさん、ご苦労さま。 さあ、お茶にしてください」 「五郎さん。一郎ちゃんの足のけ…

りゅうの俳句

・ この長者 いいかただから 女神だね ・ この雪で こごえしんで かわいそう ・ あの硫黄 座禅されたし 硫黄だね ・ この赤を くることなんて おかあさん ・ おじさんを してくれたのは わが家かな ・ この名前 手当されたし 名前かな

岩山つつじの紅葉

「花のほほえみ」より 岩山つつじ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの33 その後。 きよと清太は、白駒の背にのり、 八ヶ岳のふもとの高原へ花をみ に行きました。 春は、座禅草やすみれを。 初夏には、れんげつつじを。 真夏には、日光きすげややなぎら んを。 そして、秋には、すすきや松虫草 の花…

ばら

「花のほほえみ」より ばら

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの32 二人は、座禅草が咲いている高原 を、ゆっくり歩きました。 目の前に、八ヶ岳連峰がみえます。 「きよちゃん。あの山、なんとい う山か、知っている?」 一番高い山を指さし、清太がいい ました。 「赤岳でしょ」 「そうだね。…