竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 110


第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 13


かぐや姫をみることができた帝は、
おじいさんにお礼をいいました。
おじいさんは、帝とおつきの人た
ちに、盛大に御馳走をしました。


帝は、輿に乗ってから、かぐや姫
に歌を詠みました。


  帰るさのみゆき物憂くおもほえて

  そむきてとまるかぐや姫ゆえ


かぐや姫が、帝に歌を返します。


  むぐらはふ下にも年は経ぬる身の

  なにかは玉のうてなをも見む


      つづく