2019-01-17 竹取物語 童話 [童話]竹取物語 竹取物語 108 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 11 帝は、奥へ逃げて行こうとするかぐ や姫の袖をつかまえ、そばに座らせ ました。 かぐや姫は、顔を袖で隠しています。 「許しはしないぞ」と帝がいうと、 かぐや姫が、「私は、この国で生ま れたものではありません。だから、 私を連れて帰るのは難しいでしょう」 といいました。 「そんなはずはない。私は、どんな 手を使っても、連れていくつもりだ」 輿を邸につけている間に、かぐや姫 はすっと姿を消してしまいました。 つづく