竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 105


第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 8


「じい、私のいうことが、嘘だと思
うなら、私を宮仕えさせて、死んで
いるかどうか確かめればいいでしょ
う。私は、五人のかたの求婚をこと
わりました。それなのに、帝のお召
しを受けることは、世間体が悪いの
ではありませんか」


「世間体のことなど、どうでもいい。
帝に、宮仕えができないと伝えてくる」
おじいさんは参内して、帝に姫の気持
を伝えました。


      つづく