2019-01-23 竹取物語 童話 [童話]竹取物語 竹取物語 114 第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 17 「姫。月をみて、物思いにふけっているようだが、 何か悩み事があるのかね」 おじいさんが、聞きました。 「月をみると、心細くしみじみした気持になりま すが、何も悩み事はありません」と。 しばらくして、またおじいさんが姫の様子を見に 行くと、まだ物思いにふけっているようでした。 「大切な姫よ、何を思い悩んでいるのかね。悩み 事は何かな」 「悩み事は、何もありません。ただ、月を見ると、 何となく心細くなるだけです」 つづく