竹取物語 100
第八章 帝のお召しに応じないかぐや姫 3
日頃は、実の子のように、姫に接
しているおばあさんでしたが、会
うのをいやがっている姫をみると、
強制することはできませんでした。
おばあさんは、使者の所へ戻り、
「申し訳ありません。娘は強情者
でして、お会いしたくないといっ
ております」と伝えました。
すると、使者が。
「かぐや姫に、かならず会ってこ
いとの命令ですので、このまま帰
る訳にはいきません。かぐや姫は、
帝のお召しを、なぜことわるので
しょうか。恐れ多いことですよ」
つづく