2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ライオンめざめる

ライオンめざめる2 五月十日。 かなは、七才になりました。 「かな、誕生日おめでとう。 誕生日のプレゼントだよ」 そういって、おとうさんは、かな の首にロケットをかけてくれました。 それは、金でできた、二センチくら いの大きさのライオンのロケット…

秋明菊

「花のほほえみ」より 秋明菊

ライオンめざめる

ライオンめざめる1 霧ヶ峰霧高原のふもとに、一軒の 山小屋がありました。 その山小屋には、心のやさしい少 女が、おとうさんとおかあさんと くらしています。 いや、もう一匹、少女がかわいがっ ている柴犬「りゅう」もいっしょで した。 少女の名前は、か…

秋明菊 赤紫色

「花のほほえみ」より 秋明菊

ぎぼし

「花のほほえみ」より ぎぼし

赤とんぼ

「花のほほえみ」より 赤とんぼ

笛の音よ、永久にひびけ

笛の音よ、永久にひびけ17 「若者よ、わしに新しい命を与え てくれて、ありがとう。 感謝しているぞー。 わしはうれしいのじゃ。 わしはこの村が大好きじゃ。 だから、このままずっとこの丘に 住みつづけるつもりじゃ」 かえでの声が、どこからか聞こえ て…

りゅうの俳句

・ この笛は 長生きしては 童話だね ・ 若者や ごめんしたれば 童話だね ・ あの童話 長生きしたり 童話なり ・ この笛を きませんでした 童話なり ・ めんどうや 黄葉したら 思い出し ・ 半年に 利用するのは 童話かも

笛の音よ、永久にひびけ

笛の音よ、永久にひびけ16 協力してくれた村の人々や、かえ での木が大好きだったこどもたち のために、若者はかえでの笛でい ろいろな曲を演奏しました。 二百年もの間、村の人々を守って くれたかえでの木の精が、その笛 の中に宿っているような、清らか…

ばら園のばら

「花のほほえみ」より ばら

笛の音よ、永久にひびけ

笛の音よ、永久にひびけ15 「かえでのためにも、私だけでも がんばってみよう」 若者は寝る間もおしみ、毎日笛を 作りつづけました。 「かえでよ、もっと長生きしたか っただろうに、人間のかってで切 りたおしてしまって、ごめんね」 若者は、笛を作りな…

しゅうかいどう

今年の「しゅうかいどう」は、猛 暑のせいか元気がない。 「花のほほえみ」より しゅうかいどう

笛の音よ、永久にひびけ

笛の音よ、永久にひびけ14 若者と村の人たちは、何カ月もか けて、笛を作りました。 しかし、何本笛を作っても、なぜ かもの悲しいさみしい音しかしま せん。 「かえでの木では、良い音がでな いのだろうか。 いや、そんなはずはない。心なら ずも切りたお…

笛の音よ、永久にひびけ

笛の音よ、永久にひびけ13 「笛を作りたいのですが、かえで の木をゆずっていただけませんか」 若者は、責任者の人にたのみました。 「かえでの木で、笛ができるので すか?」 「ええ、できますよ。きっと、すば らしい音色のする笛ができると思い ますよ…

笛の音よ、永久にひびけ

笛の音よ、永久にひびけ12 小雪の舞う、寒い季節になりま した。 若者が、高原にやってきました。 若者は、コカリナ(木でつくった タテ笛)の奏者でした。 スキー大会の会場を作るために 切りたおされたたくさんの木を みて、若者はこれらの木を生か す方…