ライオンめざめる17
「さあ、かなさん。私の背中へ
乗ってください。
いっしょに私が住んでいた国へ
行きましょう」
ライオンがいいました。
かなとりゅうと神さまは、ライ
オンの背中に乗りました。
「さあ、出発するぞぅ」
「うおー」
ライオンは高くほえると、空高く
まいあがりました。
かなの家が、かなが住んでいる高
原が、だんだんに小さくなり、と
うとう見えなくなってしまいました。
かなたちは、いくつもの山、いく
つもの海をこえて、西へ西へとと
んで行きます。
おわり
前回の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100926#p2
初めて読んでくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100910#p2
信州の「霧ケ峰高原」を訪れた時に、
諏訪の「風の神様」から聞いた話。
童話「ライオンめざめる」は、
みほようこの四冊目の童話集
「ライオンめざめる」に収録され
ています。
「ライオンめざめる」裏表紙