井戸で鳴く黄金色のにわとり
井戸で鳴く黄金色のにわとり18
ますますはげしい雷雨になりました。
そして、空からは、血なまぐさい雨
が降ってきます。
すさまじい雷雨に驚いた織田軍は、
安全な場所へ避難しました。
三十分後。
大雨により、城の火も消えました。
「やれやれ」
「火が消えてよかった。あのまま火
が燃えていたら、わしらは城内で全
滅じゃ」
城内にいた人々は、ほっと胸をなで
おろしました。
しかし、油断はできません。
いつまた、織田軍がせめてくるかわ
かりません。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100127#p1
初めて読んでくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100111#p1
「井戸で鳴く黄金色のにわとり」は、
信州の伊那谷にあった「大島城」に
伝わっている話をヒントにして、
みほようこが書いた物語。