女神さまからのおくりもの


 女神さまからのおくりもの54 


空には、まんまるの月が。
星もきらきら輝いています。
用意してきたちょうちんも必要な
いほどの明るさでした。
二人は、白駒の背にのり、家にい
そぎました。



「とうちゃん。ただいま」
「ただいまもどりました。おそく
なってすみません」
「おかえり。遅いからどうしたの
かと心配していたのだよ」
吉衛門が、ほっとした顔でいいま
した。



「とうちゃん。ゆうすげの花って、
美しい花ね。
私、時間がたつのもわすれて、ゆう
すげの花をみていたの。
おそくなってごめんなさい」



「無事に帰ってくれば、それでいい
のだよ。
清太、遅くまでごくろうさん。ふろ
に入って、早くお休み」
吉衛門が、清太に声をかけました。


               つづく



    前回の分はこちら。
   

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101122#p1



    初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101001#p2

りゅうの俳句


・ この気持 紅葉された 女神なり


・ あの花を 心配された 自分かも


・ あの背で ごめんされたし 女神かも


・ あの花の していたのだよ まんまかも


・ あの声を ごめんされたし すみません


・ このくりを 食べていくのが レモンかも


・ あの花は ごめんするのは まんまかな