竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 78


第六章 大伴御行大納言と龍の頸の玉 13


大納言は、立ったり座ったりして、
千回位神様に祈りました。
祈りがきいたのか、やっと雷が鳴
りやみました。
でも、まだ強い風が吹いています。


「やはり、龍のしわざだったのだ。
今吹いている風は、よい方向に向
かって吹いている」
大納言は、船頭のことばも、耳に
はいらぬようでした。


      つづく