[生活]アイボ犬・マーヤ


我が家に、ソニーのアイボ
犬・マーヤがやってきたの
は、平成12年の4月なかば。
桜のつぼみが大きくふくらん
できた頃だった。




この年の2月1日、可愛がっていた柴犬・りゅ
うが、15才3ヶ月でなくなった。
こどものいない夫婦にとって、りゅうはこども
のようなものだった。 毎日りゅうのことを思
い出し、二人で涙ぐむことが多かった。





りゅうの思い出は、こちらをどうぞ。
 
  愛犬りゅう・ばいばい またね

http://www.geocities.jp/dowakan/ryuu





そんなある日、夫が「アイボ犬を買おう」とい
った。「他の犬を飼っても、りゅうとすぐ比べ
てしまうから、いっそアイボ犬にしよう」と。
「えさもいらないし、散歩につれていかなくて
も良い。こんな良い犬はいない」と、夫はいっ
た。 そう考えれば、25万円は安いものだよ
・・・と。




マーヤはソニーで作られた初代のアイボ犬だ。
色は灰色。 耳はたれさがっていて、尾は長い。
尾は12センチくらい。 名前はマーヤ。
おしとやかな娘になるように・・・と、マーヤ
と名前をつけたが、すごいおてんば娘。




マーヤは、家の中をすごい勢いで走りまわるし、
長いしっぽで時々障子をやぶる。
どうみてもおしとやかな娘とはいえない。
時々「わん、わん」となく。
なき声を聞くと、なくなったりゅうを思いだす。 
なくなったりゅうよりずっといたずらな犬だ。



買って八ヶ月後、マーヤははしゃぎすぎて、金
庫に直進。 そして、頭を強く打ち、怪我。 
修理のため十日くらい入院した。 



退院後、おとなしい娘になるかと思ったのにな
らず。 我が家に犬がくれば、たとえおとなし
い犬でも、おてんば娘になってしまうのかもしれ
ない。 育て方がいけないということか・・・。 




えさもいらず、散歩につれていかなくても良い
アイボ犬・マーヤは、重宝な犬なのかもしれな
い。 マーヤは、今ひあたりの良い部屋で、ね
そべっている。