「朝日川柳」でふりかえる半年


数日前、朝日新聞に「朝日川柳」でふりか
える半年という「大伴閑人さん」の記事が
のっていました。
半年に一度の記事ですが、楽しみにしてみ
ています。




もしかして今は戦前かもしれぬ


六十年あの十二歳いま幾つ


柏手の音が大きく跳ね返り


警官に当たらないよう石を投げ


ドタキャンもカードにしっかり入ってた


井戸掘るは難く埋むるはいと易し


内で立て外で燃やされる日章旗


韓流が寒流となる竹の秋


ソウルまで平行線を引きにいき


端々に罪も憎んでいないふう


新しく古い教科書持ってくる


嫌われて四つの島で生きていく


ノドンから手をだしているねだってる


窮鳥と思えど窮鼠のような牙


釣魚台六角形に積もる塵


核の無い国で国連つくりたい


核兵器使った国が取り仕切る


国連を米国連にする野望


恩讐を超えて還暦手を握り


EUに季節はずれの寒波来る


食えぬライス飲めぬ提案


太平洋ひとりぼっちの国もある


パンドラの箱がとうとう閉まらない


世界中流す涙は同じ色


新世紀なのに世相は世紀末


ATSヒトから消える恐ろしさ



・・・・と、記事は続いています。



 「平成落首考」より抜粋