ライオンめざめる

[童話]ライオンめざめる


   ライオンめざめる 3


「娘が生まれ、七才になった日、ライオンのロケットを、
娘にプレゼントしよう」
おとうさんは、そう心に決めました。
そして、そんな日がくるのを、楽しみにして待っていま
した。
「かな、とてもよくにあうよ。ロケットを大切にするのだよ」
おとうさんは、にっこりしながらいいました。


何カ月かすぎました。
ある夏の夜のことでした。
「うーん・・・うーん・・・」
どこからか、うなり声が聞こえてきます。
「だれかしら?」
かなは、声のする方へ行ってみました。


       つづく





「ライオンめざめる」は、みほようこの四冊目の
童話集「ライオンめざめる」に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu4.html



童話集「ライオンめざめる」の価格は、現在 1540円です。

ライオンめざめる

[童話]ライオンめざめる


   ライオンめざめる 2


五月十日。
かなは、七才になりました。
「かな、誕生日おめでとう。誕生日のプレゼントだよ」
そういって、おとうさんは、かなの首にロケットをかけ
てくれました。
それは、金でできた、二センチくらいの大きさのライ
オンのロケットでした。


「わぁ、かわいいライオン!! とうちゃん、ありがとう」
かなは大よろこび。
ライオンのロケットは、おとうさんが西の国へ旅をした
時に求めたものでした。
おとうさんは、旅先でライオンのロケットをみた時、「なん
てかわいいライオンだろう」と思いました。


       つづく





「ライオンめざめる」は、みほようこの四冊目の
童話集「ライオンめざめる」に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu4.html



童話集「ライオンめざめる」の価格は、現在 1540円です。