ざざむしの甘露煮

  
夜(午後六時半)、お茶のお弟子さんが「ざ
ざむしの甘露煮」を届けてくださった。
この二十数年、おおみそかにかならず届け
てくださる。お年とりで忙しいのに、あり
がとうございます。 


ざざむしとは、川底の石の裏にへばりついて
いるとびけら・かわげら・へびとんぼなどの
幼虫のこと。 たくさんの足が動く様子から
「げてもの」あつかいされている。


弟子のおとうさまは、ざざむし漁歴30年。
今年も十二月一日から、ざざむしとりが始ま
った。漁期は三ヶ月とか。 
おとうさまは、三日に一度は、川に入るとい
うベテランである。毎年50キロぐらいざざ
むしをとっているという。 


おとうさまはとってきたざざむしを自分で甘
露煮にする。 その甘露煮は、お店で売って
いるどの甘露煮より美味しい。 おとうさま
は77才とか。いつまでもお元気でいてほし
い。


年とりは終わってしまったが、早速「ざざむ
しの甘露煮」をいただくことにする。
おとうさま、美味しいざざむしをいつもありが
とうございます。 


おとうさま、弟子のかた、どうぞ良いお年を
お迎えください。