ふしぎな鈴「お月さまの耳かざり」


    ふしぎな鈴「お月さまの耳かざり」1


秋のある日。 
かなは、りゅうと一緒に、散歩に行きました。
りゅうは散歩が大好き。かなの顔をみると、「散歩
にいこう、散歩にいこう」と、大声でさいそくしま
す。



かなとりゅうは、いつもの道を走ったり、歩いたり、
休んだりしながら散歩しました。
細い道のまわりには、ずっとたんぼが続いています。
たんぼにはかりとったばかりの稲が、はざにかけて
ありました。はざのまわりを、赤とんぼがすーいすー
いととんでいます。


    つづく



「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話。
一昨年九月、「鳥影社」から発行されました。
挿絵は、長野ひろかず先生。



ふしぎな鈴 風の神様からのおくりもの (3)