風の神様からのおくりもの


   風の神様からのおくりもの17


その時です。
お守りにしていたまゆ玉の中から、黄金色のがが
何万匹と飛び出しました。
黄金色のがは、守屋山に向かって飛んでいきます。
そして空には大きな黄金色の虹がかかりました。



「まゆ、おめでとう。やっと歩けるようになったね。
本当によかったのー。わしも毎日まゆのことを心配
していたぞ。まゆ、優しいおかあさんのもとに生ま
れてよかったのー。大きくなったら、おかあさんの
ように心の優しい人になるのじゃよ」
おごそかだが温かな声が、守屋山の方から聞こえて
きました。



おかあさんにはわかりました。
まゆに黄金色のまゆ玉をくださったのは、守屋山に
住んでおられる風の神様だったのだと。
そしてまゆのことを毎日しっかり守ってくださって
いたのも、風の神様だったということが。



「まゆのことを毎日守っていただき、本当にありが
とうございました」
おかあさんは風の神様にむかって、心からお礼をい
いました。



「おかあさーん、ありがとう」
まゆの優しい声が聞こえてきました。
その時、ぴゅーとさわやかな風が通りすぎていきま
した。  


おわり

 
  
「風の神様からのおくりもの」は、みほようこの初め
ての童話集・「風の神様からのおくりもの」に収録さ
れています。



風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話