きよと清太と、そして白駒


    きよと清太と、そして白駒23


「とうちゃんは、帰る道をさがして、森の中を
あちこち歩いたみたい。歩いているうちに、し
らびそやこめつがなどの原生林の中へ入ってし
まったんだって。その原生林をぬけると、目の
前に大きな美しい湖があったそうよ。



湖のまわりのもみじやななかまどの葉が、真っ赤
に紅葉していて、目がさめるようだったと話して
くれたわ」
「原生林の中に、そんな美しい湖があるんだね。
おらも、いつかその湖をみたいな」




清太は、澄んだ湖に、真っ赤に紅葉したもみじが
うつっていたら、さぞきれいだろうなと思いました。
「いつか、きよちゃんと一緒に、その湖をみに行
きたい」
清太は、心の中でそう思いました。 


  つづく