きよと清太と、そして白駒


きよと清太と、そして白駒46


「今日で、みんなともお別れだね。今まで
ありがとう。元気でくらすのだよ」
清太は、馬たちに声をかけました。



清太は、どの馬も好きでした。でも、白駒
は特別な馬でした。白駒は、きよとの思い
出につながる大切な馬だったからです。
白駒の背にきよをのせて走ることは、もう
ないのだなと思うと、清太はさみしく思い
ました。



「白駒。たくさんの楽しい思い出をありが
とう。元気でくらすのだよ」
白駒は、何かを感じたらしく、清太にすり
よってきてあまえました。
その夜、清太は、なかなかねつくことがで
きませんでした。


つづく