竜の姿をみた少女


  竜の姿をみた少女8


それから、一週間がすぎました。
かなは、またしらかば湖へ行き、ぼんやり
湖をながめていました。
「少女よ。おまえは、ほんとうにしらかば
湖が好きなんだね」
ふりむくと、白いひげのおじいさんが立っ
ていました。



みたことのないおじいさんです。
おじいさんは、白い着物をきて、白い頭巾
をかぶっていました。
上品なおじいさんでした。
おじいさんは、長い杖をついています。
杖の頭には、竜の顔がついていました。



「わしはのぅ、昔この村に住んでいたもの
じゃ。ここは、のどかでいい所じゃのぅ。
わしは、この村が大好きじゃ。だから、と
きどきここへ遊びにくる。
わしは、兄たちといっしょに、春はわらび、
秋は栗やきのこをとったものじゃ。
あのころは、楽しかったのぅ」
おじいさんは、昔をなつかしむように、こ
どものころの話をしてくれました。


つづく



童話「竜の姿をみた少女」は、童話「竜神
になった三郎」の続編。

童話「竜神になった三郎」は、みほようこ
の二冊目の童話集「竜神になった三郎」に
収録されています。



    童話「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html




    童話集「竜神になった三郎」の紹介


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html



 
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