竜の姿をみた少女


 竜の姿をみた少女15


「かな。今日は、いいものをみせてあげよう。
ちょっと待っていておくれ」
そういうと、おじいさんはどこかへ消えて
しまいました。


 
「がばっ」
「がば、がばっ」
「ばしゃっ」
遠くで大きな音がしました。
そして、湖に大きな波がたちました。
「なんだろう?」



みると、湖のむこうから、竜らしきものが
近づいてきました。
あさぎ色とよばれる、うすい黄色の竜でした。
竜の体には、銀色のうろこがたくさんつい
ています。
そのうろこが、太陽にあたり、きらっきらっ
と光っていました。



らんらんと光るするどい目。すっとのびた大
きな二本の角。やりをうえたようなたくさん
のきば。
長さは、六メートル以上あるでしょうか。


                つづく



童話「竜の姿をみた少女」は、童話「竜神
になった三郎」の続編。


童話「竜神になった三郎」は、みほようこ
の二冊目の童話集「竜神になった三郎」に
収録されています。



    童話「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html




    童話集「竜神になった三郎」の紹介


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html



     ビーケーワン

http://www.bk1.co.jp/product/2434727



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)