竜の姿をみた少女


竜の姿をみた少女22


「おじいさん。昨夜、すごい雷がなったわ。
ごろごろっと大きな音がして、ぴかぴかっと
稲妻が光っていた。
そして、ぴしゃっという音がして、どこかへ
雷が落ちたようだった。こわかったわ」



「雷は、こわいね。その雷も、わしらがやっ
ているのだよ」
「雷も?」
「そうじゃ。小さな雷は、火竜と水竜の二頭
でやる。昨夜のような大きな雷は、何頭かの
竜が集まってやるのじゃ。



昨年、北海道では、大きな竜巻があったね。
百軒近い家が、あっという間にふきとばされ、
何十人もの人がなくなった。
わしらは、地震や竜巻・台風などの、天変地
異にもかかわっているのじゃ。



このごろは、世界の各地で、地震や竜巻など
による大きな災害がおこっているね。
なぜ大きな災害がおこるか、知っているか」
「知りません」


つづく


                   
童話「竜の姿をみた少女」は、童話「竜神
になった三郎」の続編。


童話「竜神になった三郎」は、みほようこ
の二冊目の童話集「竜神になった三郎」に
収録されています。



    童話「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html




    童話集「竜神になった三郎」の紹介


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html



     ビーケーワン

http://www.bk1.co.jp/product/2434727