女神さまとの約束


  女神さまとの約束42


女神さまの声を聞いた白駒は、「ひひ
ーん、ひひーん」と、かなしそうにな
きました。



そして、ふくをのせたまま、湖に「ど
ぼーん」ととびこみました。
湖に大きな波がたち、ふくと白駒は、
深い湖の底に沈んでいきました。



人々は、この湖を「白駒の池」とよぶ
ようになりました。
秋になると、真っ赤に紅葉したもみじ
が、湖に美しくうつっています。
そして、湖の真ん中には、真っ赤なも
みじの葉が、一枚ういているそうです。


     おわり



信州の佐久地方には、「白駒の池」
という伝説があります。



「女神さまとの約束」は、「白駒
の池」の伝説をヒントにして、
みほようこが書いた物語。