守屋山に黄金色の花が咲いた


  守屋山に黄金色の花が咲いた9


明神さまは今日も風になって、諏訪湖
のまわりをみまわりしています。
明神さまは黄金色の花をみるたびに、
心のやさしい少女をなつかしく思いだ
します。



「あの少女は本当に兄思いのやさしい
少女じゃったのー」
明神さまは兄のために一心に祈ってい
た少女の姿を、忘れることができません。
 
 
         おわり



童話「守屋山に黄金色の花が咲いた」
は、みほようこの初めての童話集「風
の神様からのおくりもの」に収録され
ています。



童話集「風の神様からのおくりもの」
は、信州諏訪の「風の神様」から聞い
たお話。







風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話




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