2008-03-15 井戸で鳴く黄金色のにわとり 童話 井戸で鳴く黄金色のにわとり14 五分後。 「ぶすっ」 淵から、にぶい音が聞こえてきま した。 兵士たちの打った矢があたったの でしょうか。 淵の水が真っ赤になりました。 あたりが真っ暗になったかとおも うと、 「ごろごろっ」 「ごろごろ」 雷が鳴り出しました。 耳がさけてしまいそうな、すさま じい雷でした。 「ぴかっ、ぴか」 「ぴかっ」 真っ暗な空に、黄金色のいなずま が走ります。 何かがいかりくるっているかのよ うでした。 つづく 「井戸で鳴く黄金色のにわとり」 は、信州伊那谷の大島城」に伝 わっている伝説をヒントにして、 みほようこが書いたもの。