チャック先生


   チャック先生2


四月末のある日。
今にも雨が降ってきそうな日でした。
一時間目のチャイムがなったので、
先生は急いで教室へ行きました。



ところが・・・。
「わぁー」「きゃあー」
教室の中から、こどもたちの大き
な声が聞こえてきました。
「がらっ」
先生は、いきおいよく教室の戸を
あけました。
しかし・・・だれも気がつきません。



教室の中は、「わいわい、がやが
や」、はちのすをつついたような
さわぎでした。
先生は音楽室へ行き、タンブリン
をもってきました。



そして、
「タンタンタン、ジャラ、ジャラ、
ジャラーン」
「タンタンタン、ジャラ、ジャラ、
ジャラーン」
タンブリンを二度ならしました。
こどもたちはタンブリンの音にび
っくりし、ようやく静かになりま
した。


              つづく