虹の橋の上で6
そういえば、オルゴールの音が、
さっきからずっと聞こえています。
まーちゃんは、足をふんばって、
おそるおそる右足をだしました。
一歩だけですが、歩くことができ
ました。
「わぁーい、わーい。ぼく歩けたよ。
うれしいなぁ」
まーちゃんは大よろこび。
「よかったね、まーちゃん。
その調子でゆっくりゆっくり歩い
てごらん」
まーちゃんは、おばさんの声には
げまされ、おそるおそる三歩ほど
歩きました。
気がつくと、まーちゃんは、虹の
橋の上を、とことこ歩いていました。
「まーちゃん、こっちよ」
遠くで、おばさんが手をふってい
ます。
つづく