白駒の池物語


  白駒の池物語8


すると、白駒が「ひひーん」と鳴
きました。
これが、きよと白駒の出会いでした。
この時、きよは七才。
白駒は、生まれたばかりでした。



その後。
何日たっても、飼い主はあらわれ
ませんでした。
白駒は、他の馬と一緒に、長者の
家で大切に育てられました。



きよは、白駒に会いに、毎日馬小
屋へ行きました。
「白駒は、元気?」
「元気ですよ、おじょうさま。
白駒の足のけが、なおりましたよ」
白駒の世話をしているおじいさん
が、うれしそうにいいました。


           つづく



「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。