白駒の池物語


  白駒の池物語41


「ねぇ、とうちゃん。清太さんと
ゆうすげの花をみに行ってもいい
でしょ」
きよは、再び長者に聞きました。



「まあ、清太なら・・・心配ないだ
ろう。きよ。気をつけて、行って
おいで」
「とうちゃん。ありがとう」



「きよ。ゆうすげの花は、レモン
色の美しい花だよ。
二人で、ゆっくりゆうすげの花を
みておいで」



長者の許可をもらった二人は、明
るいうちに、霧ケ峰高原へ向かい
ました。
もちろん、白駒も一緒です。



いそいそとうれしそうに出かけて
行くきよと清太。
二人の姿をみて、長者は幸せな気
持になりました。


           つづく



「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。



昨日(9月15日)の分は、こちら。


   白駒の池物語40


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080915#p1




初めてこの物語を読んでくださった
かたへ


    白駒の池物語1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1



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